- 最近、気分が落ち込んでいる
- 常に不安がある
- 仕事のことを考えると寝られない
- なんとなく動悸がする
過去にうつを経験した経験から、もしかしてうつかも?と思ったとき最初に取るべき行動についてお伝えしていきます。
日常生活を送る上で「もしかして、これってうつ病かもしれない?」って思ったことがある人も多くいるかと思います。うつ病の患者数は年々増加しており、15人に1人がうつ病を経験するとも言われています。
また、新型コロナウイルスの影響で、
- 自分や家族が感染してしまうのではないか?という不安
- 会社の業績悪化など経済的な打撃などによる不安
- 自粛によるストレスから引き起こされる不安
- リモートワークによる孤独感などから引き起こされる不安
など、自分自身のメンタルを健康に維持することが難しい状況になったことで、気分の落ち込みや不眠など「コロナ鬱」「コロナ不安」と呼ばれるコロナから生じるうつ病になる人も多いそうです。
そういう私もうつ病で苦しんだことがあり、うつ病は誰にとっても発症する可能性がある身近な病気と思っています。
うつ病の主な症状
では、うつの症状は具体的にどういう症状でしょうか。
うつの症状は抑うつ気分、不安といった「こころの症状」だけではなく、睡眠障害や食欲減衰など「からだの症状」もあります。
こころの症状
こころの症状として主に以下の症状があります。
- 抑うつ気分
- 不安・あせり
- 遠くへ行きたい・消えてしまいたい
- 興味または喜びの喪失
- 意欲の低下・おっくう感
- 自分を責める
- 会話や本などの内容が頭に入ってこない
からだの症状
からだに表れる症状としては以下があります。
- 睡眠障害
- 食欲の減退
- 疲労感・倦怠感
- 動悸・息苦しさ・口が渇くなど
- からだの重さや痛み
上記の症状が一時的ではなく、一日中ほぼ毎日、2週間以上続いているという方は注意が必要です。
心療内科に行く
上記の症状が続く方はまず、「心療内科」に行くことをおすすめします。当たり前ですが、大事なことです!自分ひとりですぐに治せると思うのは危険です!
心療内科はストレスや心理的なことが原因でこころやからだの症状が発生し、そのような不調を相談できる診療科です。
クリニックにもよりますが、症状の浅い方でも気軽に相談できる場所ですので安心して受診してください。実際に行ってみると、普通の病院の患者層とほとんど変わりません。
心療内科にいって、まずはご自身の当てはまる症状を伝え、どのように解決していけるかを相談しましょう。
うつ病は、脳の働きに何らかの問題が起きた状態であると考えられており、決して気力といった根性論で解決できるものではありません。
もちろん、心療内科にも合う合わないがありますので、一つのクリニックが合わなかったとしても自分に合うクリニックを探すように心がけましょう。
私は最初に診てもらった心療内科の先生がスパルタで通院することがストレスとなっていましたが、優しい先生のところに変更したことで、心が落ち着いていった経験があります。
もしも、うつ病と診断されたら
心療内科に相談し、そこで落ち着けばいいのですが、うつ病は瞬時に回復するものではありません。
職場が原因で職場から離れることと何も症状が出ない場合は「適応障害」と診断される可能性もあるでしょう。
心療内科で「うつ病」もしくは「適応障害」と診断されたら、その次に取るアクションは次の通りです。
- 職場に相談する
- 休職する
- 転職(退職)する
職場に相談する
まずは職場に相談しましょう。診断内容を元に状況を素直に相談し、業務量を減らしてもらうなど調整をお願いするといいでしょう。
原因が人間関係や職種にある場合は配置転換も考えられるでしょう。うつの原因を少しでも改善することで、体調が回復していく可能性が見込めます。
まずは、職場と相談した上で今後の行動を決めていくようにしましょう。
休職する
「職場に相談してもすぐに改善が見込めない」「もう限界」という場合は思い切って休職するのも選択肢の一つです。
休職することでキャリアに傷がついてしまうと考える方もいるでしょう。
しかし、うつ病は長いこと放置しておくと悪化します。休職中は傷病手当金もあるので生活は保障されますので、まずはしっかりと休み、治療に専念することをおすすめします。
休職は医師の診断書を元に職場と相談して決めていきます。休職できる期間は職場の就業規則によって異なります。通常は1ヶ月程度から休職し、症状によって延長していきます。
休職期間を経て、ある程度体調が回復したら、職場復帰するか、転職をするなど判断してもいいかと思います。
休職してからすぐは仕事のことなどを考えないようにし、しっかりと脳と体を休めましょう。
休職直後は、まだ脳や体が職場と切り離されておらず、完全に心と体が休まっている状態ではないので休職直後は悪化するケースもあります。
まずは焦らずゆっくりと休養することを心がけましょう。
転職(退職)する
いきなり転職や退職というと極論のように感じると思いますが、職場に原因がある場合は職場環境が改善されない限りうつ病は治りません。
仕事にやりがいを感じていて働きすぎて急にうつを発症したという人以外は前々から何かしら職場に感じることもあったはずです。
そのため、職場環境の改善が不可能だと感じたら転職するのもアリだと思っています。日本には400万社以上の会社が存在し、それだけの会社があれば合う会社も合わない会社もあります。
もちろん違う会社に移ることで解決できるかは本人次第ですが、一つの会社に固執する必要はないと私は考えています。
適応障害など職場に行くと体調が悪くなってしまうという方は職場環境を変えることをおすすめします。
ただし、いきなり退職してしまうと次の就職先を探すのに苦労してしまうので、まずは今後についてしっかりと計画を立ててから行動していきましょう。
プロのキャリア相談を利用するという選択肢
現在休職している、より良い職場へ転職したい、誰かに相談したいといった場合にはプロのキャリアアドバイザーに相談することをおすすめします。
ひとりで考え込んでしまうと、視野が狭まり誤った判断をしかねません。プロのキャリアドバイザーが休職中の転職支援やキャリアの悩みを相談できます。
キャリアのプロと一緒に自分に合った仕事を探していくことで、働きやすい環境に出会えるかもしれませんね。
プロのキャリア相談に興味を持った方はこちらの記事をご覧ください。
『うつかな?』と思ったら心療内科にいきましょう!
ここまで読んでいただいた方は、『うつかな?』と思った時に取るべき行動を理解していただけたかと思います。
ここで、もう一度まとめを確認しておきましょう。
うつ病の主な症状は以下の通りです。
- 抑うつ気分
- 不安・あせり
- 遠くへ行きたい・消えてしまいたい
- 興味または喜びの喪失
- 意欲の低下・おっくう感
- 自分を責める
- 会話や本などの内容が頭に入ってこない
- 睡眠障害
- 食欲の減退
- 疲労感・倦怠感
- 動悸・息苦しさ・口が渇くなど
- からだの重さや痛み
もし、自分に当てはまると思う症状があり、『うつかな?』と思ったら、心療内科にいきましょう。
心療内科でうつ病・適応障害と診断されたら、まずは職場に相談しましょう。
- 職場に相談する
- 休職する
- 転職(退職)する
うつ病は誰にでも起こりうるので、気になる症状があれば自分ひとりで悩まず誰かに相談しましょう!