- スポーツ団体ってなにするの?
- スポーツ団体の求人ってどこに載ってるの?
- スポーツ団体への転職方法は?
筆者はこれまで3つのスポーツ団体(中央競技団体)とスポーツの行政機関にて大会運営や広報、マーケティング業務に携わりました。
筆者自身がさまざまな方法でスポーツに関する仕事を見つけてきたので、その経験をもとにスポーツ団体の求人の探し方をご紹介します。
この記事では、スポーツ団体の求人が頻繁に掲載されている転職エージェントや転職サイトなどを紹介し、具体的な求人の見つけ方などについても解説していきます。
この記事を読むことで気になるスポーツ団体の求人を見つけるられる可能性が格段に上がるかと思います。
スポーツ団体とは?
スポーツ団体とは、スポーツの振興を目的とした団体で競技団体、国や市区町村の行政機関、社会貢献活動を中心とするNPO団体などがあります。
スポーツ団体は営利目的ではなく、公益性の高いことが大きな特徴の一つです。そのため、スポーツ団体のほとんどが財団法人や社団法人になります。
ここではスポーツ団体の中でもアマチュアスポーツを統括している中央競技団体への転職方法を中心にご紹介していきます。
中央競技団体とは、日本サッカー協会など各競技におけるアマチュアスポーツの統括団体です。
中央競技団体は、全国大会の開催や日本代表に関する活動、海外への選手派遣、競技の普及、ルールの整備など、その競技に対するさまざまな取り組みを行っています。
中央競技団体は1競技につき1団体となり、日本オリンピック委員会(JOC)や日本スポーツ協会(JSPO)に加盟しています。
余談ですが、中央競技団体は英語でNational Federation(ナショナル フェデレーション)なので、関係者の間では『NF(エヌエフ)』と呼ばれています。
これに対して国際連盟はInternational Federation(インターナショナル フェデレーション)なので、『IF(アイエフ)』と呼ばれています。
国際連盟は各国の中央競技団体を統括している組織になります。
日本の中央競技団体は国際連盟とのやり取りが頻繁に発生してくるので、英語ができる人は重宝されます!
スポーツ団体の仕事内容
スポーツ団体での仕事内容は団体によって異なりますが、大きく分けると下記のような仕事があります。
- 大会運営(全国大会の運営など)
- 広報・マーケティング
- 国際関係(国際大会への選手派遣など)
- 競技の普及
- 強化(競技レベルの向上)
- ルール・審判
- 財務・総務
スポーツ団体の仕事は大会運営から財務や総務など多岐に渡ります。
特に財務はスポーツとは直接関係しませんが、組織運営や助成金なども関係するため、スポーツ団体にとって非常に重要な業務の一つになります!
スポーツ団体の求人の探し方5つ
ここからは、実際にスポーツ団体の求人を探す方法を5つご紹介していきます!
- 転職エージェントで求人を紹介してもらう
- 転職サイトで求人を検索する
- ハローワークで求人を検索する
- スポーツ団体の公式サイトをチェックする
- 紹介(リファラル)してもらう
1. 転職エージェントに求人を紹介してもらう
1つ目の方法は転職エージェントにスポーツ団体の求人を紹介してもらうことです。
正直、転職エージェントを利用するのが一番楽です。
なぜなら、転職エージェントに登録すると、キャリアアドバイザーが求人を紹介してくれるので、自分で求人を探す手間が省けるからです。
それ以外の方法だと、常に自分で求人をチェックしないといけないので結構労力がかかります。
スポーツ団体の求人数は決して多くないので、登録した段階で求人が必ずあるとは限りません。
しかし、転職エージェントに登録しておくことで、新しく求人が出てきた際に求人を紹介してもらうことができます。
そのため、まずは転職エージェントに登録し、スポーツ団体の求人を探していることをエージェントに伝えておくことを強くおすすめします!
では、スポーツ団体の求人が多い転職エージェントを3社ご紹介します!
doda
1つ目の転職エージェントはdodaです。
dodaは転職エージェントの中でも特にスポーツに力を入れているエージェントです。
『SPORT LIGHT』というスポーツを仕事にすることをテーマにしたコンテンツも発信していて、スポーツを仕事にしている人のインタビューなども豊富に掲載されています。
また、dodaはエージェント機能だけではなく、転職サイトの機能も併せ持っているので、こちらは必ず登録しておきましょう!
リクルートエージェント
2つ目の転職エージェントはリクルートエージェントです。
リクルートエージェントの母体であるリクルートグループは東京2020オリンピック・パラリンピックのオフィシャルパートナーなので、こちらもスポーツに力を入れている転職エージェントの一つになります。
リクルートエージェントに登録すると、キャリアカウンセラーから求人を紹介してもらうだけではなく、下図のようにマイページで求人を検索することが可能になります。
ここでは、業界を絞り込む画面でスポーツ関連の業界を選択できるので、スポーツ団体の求人があればすぐに検索できるのでとても便利です!
こちらも必ず登録しておきましょう!
パソナキャリア
3つ目の転職エージェントはパソナキャリアです。
パソナグループは東京2020オリンピック・パラリンピックのオフィシャルサポーターで、大会スタッフの求人を扱っていたりと、スポーツ団体との関係性が深いエージェントの一つです。
パソナキャリアは他のエージェントのようにマイページ上で自分で求人を検索する機能はないのですが、筆者はパソナキャリアを通じてスポーツ団体から内定をもらった経験があるので、ここもおすすめです!
こちらも登録しておいて損はないと思いますよ!
*転職エージェントを利用する際のコツや注意点はこちらをご覧ください。
2. 転職サイトで求人を検索する
2つ目の方法は転職サイトでスポーツ団体の求人を検索することです。
スポーツ団体の求人は転職サイトにも掲載されていることがあるので、転職サイトで頻繁に求人をチェックすることもおすすめします。
筆者がよく利用していた転職サイトは下記の5つになります。
筆者がこれまでみてきた感じだと、上記の転職サイトの中でも特に『リクナビNEXT』『マイナビ転職』に求人が多く掲載されている印象があります。
リクナビNEXT
リクナビNEXTはリクルートグループの転職サイトでスポーツ団体の求人が頻繁に掲載されています!
筆者は実際にリクナビNEXTを通じてスポーツの行政機関に転職したことがあります!
リクナビNEXTは水曜日と金曜日に求人が更新されるので、更新日に新着求人をチェックすることをおすすめします。
ここでは『求人を見つける』という項目で職種に『公務員・団体職員』にチェックを入れて検索するとスポーツ団体の求人が出てきます。
もしくは業種で『団体・連合会・官公庁・独立行政法人』を選んでもヒットしやすくなります!
リクナビNEXTはスポーツ団体の求人掲載率が高いので必ず登録しておきましょう!
マイナビ転職
マイナビ転職はマイナビグループの転職サイトで、求人は火曜日と金曜日に更新されます。
マイナビはボクシング世界チャンピオンの村田諒太選手や、ゴルフの石川遼選手など、多くの選手やスポーツチームのスポンサーをしていて、スポーツとの関係性も深いです。
マイナビ転職では新着求人の『公共サービス』にチェックを入れて検索すると出てくることが多いです。
もしくは『求人を検索する』から業種で『公的機関(公益・特殊・独立行政法人)』にチェックを入れて検索するといいでしょう。
エン転職
エン転職はエン・ジャパンが運営する転職サイトで、求人は月曜日と木曜日に更新されます。
リクナビNEXTやマイナビ転職よりは少ない印象ですが、スポーツ団体の求人も見かけるので忘れずにチェックしましょう。
ここでは、求人検索項目で職種を『団体職員』業種を『団体・連合会・官公庁・独立行政法人』にチェックを入れて検索すると出てきやすくなります!
ビズリーチ
ビズリーチは登録しておくと企業や転職エージェントからスカウトがきます。
求人のすべてを検索するには有料となってしまいますが、無料会員でも応募できる公募・特集でスポーツ団体の求人を募集している場合があります。
スポーツ庁と連携し、スポーツ団体の求人を公募したりすることもあるのでこちらも登録しておくといいでしょう。
Indeed
Indeedは求人情報専門の検索エンジンなので、厳密には求人サイトではありません。
ここでは、キーワードを入れると様々なメディアに掲載される情報が出てきます。
例えばキーワードで『競技団体』と検索しヒットした場合、マイナビ転職などの転職サイトやスポーツ団体の公式サイト上に求人が掲載されていた場合、その情報がヒットするというわけです。
こちらはフリーワードでヒットさせる必要があるので、結構手間がかかりますので、こんな検索方法もあると知っておいていただければいいかと思います。
フリーワードでの検索方法は全ての転職サイトに共通する方法になり、以下のワードで検索することをおすすめします。
- 財団法人+協会 or 連盟
- 社団法人+協会 or 連盟
- 競技団体
求人票には『スポーツ団体』と記載されていることが少ないので、上記のワードで検索するとヒットする可能性が上がります!
*転職サイトを利用する際のコツや注意点はこちらの記事をご覧ください。
3. ハローワークで求人を検索する
3つ目の方法はハローワークで求人を検索することです。
実はハローワークにもスポーツ団体の求人は頻繁に掲載されています。(かなり穴場です!笑)
スポーツ団体は非営利のため、採用にお金をかけられないケースも多く、無料で人材を採用できるハローワークに求人を掲載しているケースがよくあるんですね。
筆者もはじめてスポーツ団体に転職した時は、ハローワークで求人を見つけました。
求人はハローワークインターネットサービスから検索することも可能ですが、全ての求人が掲載されているわけではないので、最寄りのハローワークに直接いって求人を検索することをおすすめします。
ハローワークでは、検索画面で『財団法人』『社団法人』と検索するとヒットしやすいかと!
4. スポーツ団体の公式サイトをチェックする
4つ目の方法はスポーツ団体の公式サイトで求人を探すことです。
スポーツ団体が職員を採用する場合には公式サイトに求人を載せることもよくあるので、公式サイトもチェックしておくことをおすすめします。
各スポーツ団体(中央競技団体)の一覧は日本オリンピック委員会(JOC)の公式サイトから見ることができます。
ただし、この方法は頻繁に確認しておかないと、求人を見逃してしまう恐れがあるのがデメリットとなります。
5. 紹介(リファラル)してもらう
5つ目の方法は紹介(リファラル)です。いわゆる『縁故採用』のことですね。
スポーツ団体における職員の採用方法はいまだに縁故採用が多いのも事実です。筆者がいた団体は半数近くが縁故採用で、びっくりしたのを覚えています。笑
そのため、スポーツ団体の人とコネクションを作るのも、有益な手段の一つとなります。
実際に私の知り合いでも2019年に行われた某世界大会の職員から某スポーツ団体へ紹介で転職した人がいます。(詳細はご想像にお任せします。笑)
コネクションを作るための方法はいろいろあるかと思いますが、学生であれば学連に所属する、社会人であればボランティアで大会運営を手伝うなどがあげられます。
そのスポーツが好きであればボランティアなどを積極的に行って人脈作りをするのもありかもしれませんね!
スポーツ団体に転職してスポーツの普及に貢献しましょう!
ここまで読んでいただいた方は、スポーツ団体の求人の探し方や、転職方法を把握できたかと思います。
ここでもう一度おさらいしましょう!
- 転職エージェントで求人を紹介してもらう
- 転職サイトで求人を検索する
- ハローワークで求人を検索する
- スポーツ団体の公式サイトをチェックする
- 紹介(リファラル)してもらう
スポーツ団体は利潤を追求する営利目的の組織ではなく、スポーツの振興を目的とした団体なので、公益性が高く、非常にやりがいのある仕事ができます!
趣味でやっている人からトップレベルの選手まで、そのスポーツをプレーする人を影で支えることができるのが魅力の一つです。
興味を持った方は、スポーツ団体へチャレンジしてみてはいかがでしょうか!